やわらかな日差しのなかでボケの花が枝いっぱいに咲いていました。
春を待ちわびた花たちの賑やかなおしゃべりが聞こえてきそうですね。
漢字の「木瓜」は、中国では「ぼくか、もっけ、もけ」、
和名では「ぼけ」と呼ばれ、実が瓜に似ていることに由来しています。
木瓜の実にはおもしろい伝説があり、古代中国では、女性が思う男性に愛を伝える時に木瓜の実を投げ、
その思いに男性が応える時には美しい玉を渡したそうです。思いが届かない時には実を次々と投げたとか??
木瓜の実は愛の贈り物としてだけでなく、乾燥させて生薬としても利用されてきました。
現在でも奈良県桜井市にある阿倍野文殊院では境内に咲く木瓜の実を使って「ぼけ酒」をつくっています。