“ヒゲのある花”といってもオジサンのそれではありません。風に舞う蝶を連想させる軽やかなヒゲ、猫のヒゲのようにも見えますね。別名はセイヨウフウチョウソウです。花は茎の先にたくさんつき、下から咲きあがります。
湯浅浩史博士の著書「花おりおり」によると、夕方に花びらの下から6本の雄しべがそれぞれ輪になって伸びてくるそうです。そして葯(やく)、花粉のあるところが花びらから離れると、雄しべが突き出して線香花火のようだ、とあります。日本では、この花姿を風蝶と見立てますが、英名ではクモにみえることから“スパイダーフラワー”といいます。見立てにもお国柄が出るのがおもしろいですね。
4枚の花びらは最初は赤や赤紫ですが、一日経つと白くなりしぼみます。そこから酔蝶花とも言うそうです。日本人はやはり風流な名を好むようですね。
クレメオの花言葉 秘密のひととき 風に舞う胡蝶 想像したより悪くない