●ジェネリック医薬品
薬局で、ジェネリック(後発医薬品)が安いと勧められたことはありませんか?
後発医薬品は先発医薬品と全く同じで、薬価が安いだけの薬なのでしょうか?
ウィキペディアによると
「後発医薬品と先発医薬品では主成分においては違いがないとされるが、添加物などといった副成分や剤形、製法は一般には異なる。これは、物質特許期限は切れても、製法特許や製造特許、製造工程の細部まで公開されるとは限らないからである。実際に使用した患者や医師からは、効果に違いがあるとの意見があり、学会でも吸収率や、血中濃度に大きな差があるものもある、といった報告がある」と記載されています。
●オーソライズド・ジェネリック
先発品と全く同じ成分で、製法や効果・効能も全く同じ後発品をオーソライズド・ジェネリック(AG)といいます。AGは先発医薬品メーカーの販売許可を受けて、他の後発医薬品企業や自社の後発医薬品子会社が販売するジェネリックです。AGは、通常のジェネリックに比べて安心して使用できます。
AGは他社に先駆けて後発医薬品を発売し、シェアを押さえることを目的にアメリカでとられてきた戦略です。AGの薬価は一般のジェネリックと比べて、同じかやや高い設定になるものもありますが、先発品と比べると半額以下の設定になっているようです。
当院でも、積極的にAGの処方を実施するようにしています。皆さんも選択肢の1つとしてAGを知って下さい。また厚労省にも、ジェネリックの推奨だけでなく、AGに関する知識も是非広げて頂きたいと思います。