艶のある紫色の実が枝垂れた枝の先にたわわに実っていました。
コムラサキ(コシキブ)です。
同じく紫色の実をつける「ムラサキシキブ」は自生種で日本の山野などで主に見かけます。
樹高も高く枝は直立していて、少し大きめの実をまばらにつけます。枝垂れてたくさんの実をつけていれば、
それは園芸種のコムラサキと見分けがつきます。
小紫は渋めの濃い紫色で、もとは「濃紫」でしたがコムラサキの実の色に似ていることから
「小紫」が定着したようです。
小紫を「しょうし」と読むと、648年に施行された「七色十三階冠(ななしきじゅうさんかいかん)」
の6番目の色です。上位も紫色がしめており、紫は高貴な色だったようです。
さて、花は夏頃に淡いピンク色の小さな花を房状に咲かせます。
毎日散歩して見ているはずですが、花やピンクパールの粒には気づかず、一気に現れる
(実際には枝の根本から順番)紫の実の鮮やかさに驚かされます。