Vol.194 2024.02.05 更年期障害

★更年期と更年期障害★
一般に女性は40代後半になると卵巣機能が衰え、女性ホルモンが減少します。
この女性ホルモンが減少する過渡期が更年期で、早い人では30歳代後半から、遅い人では55歳頃始まります。

★更年期障害によくみられる症状★

肩こり・のぼせ・偏頭痛・めまい・耳鳴り・冷え性・不眠、
うつ症状・モチベーションの低下など精神症状を伴う場合もあり、午前中に症状が強く表れる傾向があります。

更年期の女性が必ず更年期障害を起こすわけではありませんがこの時期には、子どもの巣立ち、親の介護負担など人生の大きな出来事が重なることも多く、更年期障害の誘発や重症化の要因になります。また、性格的に更年期障害をおこしやすい方もいます。

★更年期の診断★
更年期の診断はホルモン検査によります。
更年期には卵巣が分泌する女性ホルモンが低下して、それを補うように脳底部にある脳下垂体(卵巣の司令塔)が分泌する2種類の指令ホルモンが増加し、それが更年期の指標になります。更年期には、骨粗しょう症・脂質異常・卵巣がんなどにも注意してください。

★更年期障害の治療★
(1)ホルモン補充療
(2)漢方治療
(3)抗不安薬や抗うつ薬
(4)自律神経調節薬などの薬物療法のほか
(5)カウンセリング・心理療法などが行われています。

大切なことは、その人の症状に合わせた治療法の選択です。
十分に説明を聞いて納得した治療を受けましょう。また、趣味をもったりスポーツに参加するなど生活に変化をつけることも大切です。

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