(撮影:2023年4月24日 イチリンソウ 河口湖畔)
『スプリング・エファメラル Spring Ephemeral』という言葉をご存じでしょうか。
エファメラルは束の間の、短命の、儚いという意味で、広葉落葉樹の林床などに生えていて、
樹木が芽吹く前の春先の一瞬だけ花を咲かせ、木々が葉を茂らせる夏には姿を消してしまう植物を
総称してスプリング・エフェメラルと呼びます。
秋冬はどうしているかというと、地中で地下茎や球根の姿で栄養を蓄えて過ごし、
また春になると妖精のようにその可愛らしい姿を見せてくれるんですね。
スプリング・エファメラルには、イチリンソウ、ニリンソウ、カタクリやショウジョウバカマなどが
あります。
大和葛城山や奈良県宇陀市室生向渕(奈良県宇陀市室生向渕)などの森でカタクリの花の群生を
見る事ができるそうですよ。春の森で運が良ければ妖精たちに出逢えるかもしれませんね。
(カタクリの花/室生向渕)