これな~んだ?海の底でゆらゆら揺れる不思議な生き物?
ホヤ新種発見!久米島のホヤ第1号
実は新種のホヤなんです。
2017年沖縄・久米島周辺で地元ダイバーが発見しSNSに投稿して大人気になり、TVでも紹介されました。
黒い斑点模様がジャイアントパンダの顔みたい!スケルトンのボディに白い骨が浮き出てガイコツみたい!
ということで「ガイコツパンダホヤ」という愛称で親しまれるようになりました。でもその正体は謎のまま。
SNSの情報を元に北海道大学で2018年から調査をはじめて、2024年3月、ついにホヤの新種であることが分かったのです!
学名はラテン語でツツボヤ属(Clavelina)、『骨の』を意味する ossis と、『パンダの』を意味する pandae を組み合わせて『Clavelina ossipandae』(クラベリナ オシパンダエ)。ちなみにガイコツの骨のように見えるのは血管なんだそうです。
ホヤは約3000種類、日本国内でも約300種類もあり、まだまだ新種が見つかる可能性はあるそうです。「ヘンなやつ、珍しいやつを見つけたら教えて!!」と長谷川尚弘さん(北海道大学大学院卒業後、現職は広島修道大学助教授)はダイバーに呼びかけています。
ホヤは貝でも魚でもない!
ところで、東北の珍味(マボヤ)としてもしられる「ホヤ」は植物?貝?魚?
実は脳神経、心臓、消化器館をもつ動物で、無脊椎(むせきつい)動物のなかではヒトに近い生物なんだそうです。ビックリですね。
自分の脳を食べちゃうホヤ
幼生の時はオタマジャクシのような形をしていて、脳を使いながら泳いで住む場所を探します。
そしてココに決めた!と住まいとなる場所を見つけたら、もう動かない!
で、成長のために自分の脳を食べてしまうんだそうです。え~! !
長谷川助教授によると「ほとんど脳が必要ないから。動かないので」。(朝日新聞天声人語より)
年をとっても脳を鍛えよう!と脳トレに励むヒトからするとずいぶん大胆な考え(?)ですよね。
生き物の不思議を感じます。沖縄の海が大好きな司朗先生が次なるヘンテコな新種ホヤを発見する日が来るかもしれませんね!
愉しみです。
※沖縄オアシスダイバーズさんの写真をお借りしました。 |