◆骨粗鬆症による要介護の現状
大腿骨近位部骨折は今や日本人女性の約6人に1人が発症し、
脊柱の圧迫骨折はさらに多く見られます。
そして、転倒骨折は女性の要介護原因の第3位です。
費用面では、
大腿骨頸部骨折を生じて要介護になると初年度で約250万、
次年度以後は年間約200万程度が本人+公的資金の負担になります。
今後の医療費の増大を考えると、骨粗鬆症の予防は非常に重要なポイントです。
◆骨粗鬆症検診のおける厚生労働省の怠慢
厚生労働省は、健康保険の点数を操作で実質医療費削減を進めていますが、
何故このような重要な問題に本気で取り組まないのでしょう。
公益財団法人 骨粗鬆症財団によると2022年現在、
日本の骨粗鬆症受診率は全国平均で約5.5%です。
閉経期から骨密度が急激に減少する女性が、
50歳55歳60歳で骨粗鬆症検診を受診すれば、
将来の医療費激減の可能性があることに行政は気づいていると思いますが、
そこから現実的な手段を講じること無く、
手をこまねいて傍観しているとしか思えません。
骨粗鬆症検診を受診しない人には、何らかのペナルティーを課すなど、
私たちの税金が無駄に使われないよう監視し、
また私たちが要介護にならないように見守る必要があります。
今の現状では、
役人達は天下り先の確保に注力するなどの批判を受けても仕方ないですね。