「きちんと食べていますか?」
という質問に対して、「はい。野菜をたくさん食べています」と答える人が多くいます。
とくに美容や健康に気をつかう女性に多く見られるのですが、
そういった人の場合、動物性たんぱく質が不足している傾向があります。
たんぱく質の「質」を知るには「アミノ酸スコア」という計算方法があります。
この数値は上限を100とされ、
たとえば、卵、牛乳などは100と高いスコアでアミノ酸のバランスがよく、栄養価が優れている食品です。
50代以降のアンチエイジングには
アミノ酸バランスのいい良質なタンパク質が必要です。
しかし、いまだに卵はコレステロールが多いから食べ過ぎてはいけないといわれ続けています。
確かに、卵にはコレステロールが多く含まれていますが、コレステロールは細胞膜やさまざまなホルモンの生成に必須の材料であり、コレステロールが少なければ細胞膜は弱く、ホルモンの質も悪くなってしまいます。
つまり、体には一定量のコレステロールが必要ということです。
コレステロールが高くなる一番の原因は、卵のような食べ物によるものではないのです。
そもそもコレステロールは食品から摂取されるだけではなく、
小腸、大腸、肝臓など、私たちの体内で作られています。
中でも肝臓で作り出している量は、食品から摂取する数倍にも相当しますから、
卵の1~2個を控えたところで全体量としてはさほど影響は出ないでしょう。
つまりコレステロール値は遺伝的な要素が強く、更年期に入ることで遺伝的要素が目覚め、体内での産生量が増えるためにコレステロール値が上がるのです。
卵は間違ったコレステロール神話の被害者。
卵がアミノ酸スコアの完璧な、栄養価の高いスーパー食材であることに間違いはありません。