漢字は「芍薬」。
その名のとおり、古代ギリシャ、ローマでは
鎮痛やてんかんに効くとされ、薬用として栽培されていました。
てんかんで悩んだシーザーも服用していたとか。
日本での栽培は8世紀頃から。
現在でも、花びらはハーブティーとして、
たおやかな香りは香水やフレグランスに、
根っこは、漢方薬として用いられます。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は
婦人科でもおなじみの漢方薬です。
血のめぐりをよくするほか、生理不順、月経困難改善、
冷え症改善や美肌効果などの効能があり、
女性の心強い見方です。
5月には、花嫁のブーケにも人気があります。
花言葉は「はにかみ」。
どうです?
初々しい花嫁の笑顔のようでしょう?
「立てばシャクヤク、坐ればボタン」の由来は、
ボタンが横に枝を伸ばすのに対し、
シャクヤクの茎がすらりとしているところからきています。