Vol.71 2013.11.05 乳がん予防の意識を!検診&自己チェック

★ 乳がんとは
乳がんとは、乳房の中の母乳を作る『小葉組織』・母乳を乳首まで運ぶ管『乳管組織』から発生する悪性腫瘍で、早期の非浸潤癌は約10%、またしこりを触れない乳がんも約10%あります。

★   乳がんのリスク
2008年には、発病者は6万人を超え、死亡者は1万2千人以上です。約15人に1人が発病する計算になります。65歳以下の女性のがんのなかでは、死亡原因の第1位。20歳過ぎから発病が認められ、30歳からリスクが増加し、40代からは多発して、その後も加齢によるリスクの減少はほとんどありません。

【乳がんによる死亡者数推移】
厚生労働省:人口動態統計  出典:国立がんセンターがん対策情報センター

★   検診率は最低!30%以下
乳乳がんの検診受診率は、欧米(80%前後)に比べて日本(30%以下)はきわめて低い現状です。早期発見すれば治癒率が高い乳がん。日本の検診受診率が欧米並みになれば、毎年1万人近い命を救える可能性があります。

★   マンモグラフィーと乳腺エコーの効果
マンモグラフィーはエックス線による画像診断で、乳がんの微細石灰化をみつけることができます。腫瘤発見には乳腺エコーが優れ、特に30-40歳代の検診には有用です。早期がん(2cm以下)で発見されると90%以上は助かりますが、より早期、1cm以下での乳がん発見のため、マンモグラフィーと乳腺エコーを1年毎に交互に行う検診をお勧めしています。30歳からの検診と、毎月1回の自己検診を実践しましょう。

 

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