Vol.196 2024.04.01 中鎖脂肪酸が豊富なココナッツ

◆体に良いこといっぱい!ココナッツオイルとは?
ヤシの実であるココナッツは、果汁をそのまま飲んだりエスニック料理に使ったりするのがポピュラーですが、最近は体に良い油としてココナッツオイルが話題になっています。

ココナッツの果肉は果物にしては珍しく脂質が多いのが特徴です。その割合は水分がおよそ47%なのに対し脂質がおよそ33%。
「主成分が脂肪だと太りやすいのでは?」
と思ってしまいがちですが、含まれる脂質のほとんどは「中鎖脂肪酸」で、エネルギー転換が早く、体脂肪の蓄積抑制に役立ちます。抗酸化作用のある中鎖脂肪酸は、積極的に取り入れて欲しい良い油です。

◆腸内の善玉菌を活性化し免疫力アップ⤴
そのほか、ココナッツには腸内の悪玉菌を抑え善玉菌を活性化する脂肪酸「ラウリン酸」が多く含まれています。免疫力と腸内細菌の関係は強く、腸内の善玉菌が活性化すると免疫力がアップします。免疫力が低下する更年期には、是非取り入れたい栄養素です。ちなみにこのラウリン酸は、母乳にも含まれており、赤ちゃんの免疫を守る大切な成分となっています。

◆ミネラル豊富で高血圧、デトックス効果
また、「食物繊維」のほか「鉄分」「カリウム」「マグネシウム」などのミネラルも豊富に含まれ、高血圧やむくみ予防、デトックス効果も認められています。
高血圧ラットを用いて、毎日ココナッツオイル2mlを5週間投与して、血圧と酸化ストレス度を調べたところ、平均血圧は下がり、酸化ストレス度を測る血清マロンジアルデヒド量も下がりました。血圧に関してはココナッツオイル服用と適度な運動を組み合わせたラットが最も低下しています。

◆認知症ケアへの可能性
もうひとつの注目点は認知症へのアプローチです。認知症のひとつであるアルツハイマー病は、脳が糖分をエネルギーとして使えなくなることが原因のひとつと分かってきました。そのエネルギー不足を補うのは「ケトン体」という成分なの ですが、ココナッツはケトン体に変換されやすいことが分かっており、それにより認知症の予防・改善を促進する可能性があると言われています。

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