Vol.201 2024.09.02 クズ(葛)

我がやどの葛葉日に異(け)に色づきぬ
来まさぬ君は何心(なにごころ)そも
万葉集 巻十・二二九五

大意は「私の家の庭の葛の葉は日増しに色づきました。いらっしゃらないあなたはどのようなお心でしょうか」
万葉の頃の恋は、愛しい男性の訪れをひたすら待つ恋なんですね。

令和の恋はいかに?
LINEが「既読にならない」「既読スルーされてる」
と嘆く点では、いまも万葉女子と変わらないかもしれません。

ですが、あるリクルートサイトの特集では
これからの令和女子に必要なのは
「受け身を捨て、攻める」「ほしいものは自分で狩る!」「恋もリードするべし!」と勇ましい。
いつの時代も恋は一筋縄ではいかないものかもしれませんが、、、

さて、今月の主役クズ(葛)のお話です。
葛は根、茎、花とオールマイティに役立つ植物です。
根から採れるクズ粉はくず湯や漢方の風邪薬「葛根湯」の主成分、
蔓は繊維資源となり葛布、時代を経て壁紙の材料として重宝されたこともありました。
花は乾燥させると「葛花(かっか)」となり二日酔いの薬になるそうです。
(奈良天極堂さんのホームページを参考にしました。興味のある方は検索してみてください。)

 

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