「女性は家庭や子育てが仕事」の時代から考えると、今や女性の社会参加の是非すら議論にならない、女性の時代です。ただ、時代は変わっても妊娠・出産ができるのは女性の特権であり、男性がとって変わることはできません。
一方で、年間約30万の命が人口妊娠中絶によって奪われています。年齢階層別にみると10代後半~30歳未満の中絶率が高く、特に18歳~24歳では毎年50人に1人が中絶を経験しています。(母体保護法統計による)
ピルが、経口避妊薬(OC)であることはよく知られています。女性が自らの意思でおこなえる避妊法がピルです。日本ではマイナーなイメージを持っている方が多いピルですが、全世界では1億人以上が服用し、薬の中では服用率第1位がピルで、世界各国の使用率(成人女性)は、ドイツ53%、フランス44%、米国18%、全世界平均約9%です。(日本では約2%と推定)
避妊以外に、生理痛・過多月経・PMS・ニキビなど、生理に関連したイベントが軽くなることもピルの副効用として見逃せません。
むしろ、こちらの方がピルを続ける要因になっている方が多いかもしれません。
また、仕事や休日の予定にあわせて、生理を早めたり・遅らせたり、日程のコントロールも可能です。
「ピルを服用すると太るの?」、「服用後は子どもができにくくなるの?」、「ガンにかかりやすくなるの?」、なんとなく不安を感じている方、正しい知識を持って、正しく評価してください。