vol.47 2011.11.07 50歳になったら骨密度検査を

★ 骨密度は全身同じでない

例えば、筋肉の量は、スポーツ歴、仕事や趣味の内容によって、足の筋肉量が多い人や腹筋の強い人など、それぞれ違います。骨密度はどうでしょう。人には200個ほどの骨がありますが、骨密度は全て同じではありません。つまり手首だけを測定しても、必ずしも安心できないということです。
実際に当院で腰の骨(腰椎)と太ももの付け根(大腿骨頸部)を同時に測定したデータ(1,000人以上)では、約40%の人が、大腿骨頸部が腰椎よりも10%以上も骨密度が低い結果でした。

★ 「大腿骨頸部」の状態を知ることが肝心

そもそも、骨密度測定の目的は、将来の寝たきりを予防すること。そして、寝たきりになる重要な原因が骨折です。なかでも歩くことに大きく関わ大腿骨頸部の骨折」が致命傷となってしまいます。日本人女性の約10人に1人がそのリスクを負っているのですから、人ごとではありません。こうした観点から、「大腿骨頸部」の骨密度を測ることが、寝たきり予防に一番信頼のできる測定法といえるわけです。

★ 『50歳で骨密度測定』が重要なわけ

50歳前後から、女性ホルモン(女性の骨の健康を守ってくれています)の量が急激に減少してしまうので、更年期以降の女性が骨粗しょう症のリスクを負うことになります。だから、『50歳で大腿骨頸部の骨密度測定をする』ことがとても重要となるのです。
ほかにリスクが高まる原因として、運動不足、痩せ体質、偏食や極端なダイエット経験がある、血縁者に大腿骨頸部骨折を起こした人がいるなどがあります。

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