Vol.51 2012.03.05 子宮内膜症

★ 子宮内膜症ってどんな病気?
子宮の内側を覆っている内膜が、別の場所で増えて炎症を起す病気です。内膜組織が卵巣に入り込んで、古い血液がたまりチョコレートのような塊になるものを「チョコレート嚢胞」、子宮筋層に発生するものを子宮腺筋症とよびます。

★ こんな症状があれば診察を受けましょう
・ 生理の量が多い。または増えている
・生理痛が強く、持続する
・性交時に、骨盤の奥深くに痛みを感じる
・排尿や排便時に不快感がある(とくに生理のころ)
・不妊期間が長い

診察では、できるだけ具体的に症状の内容を伝えてください。
あなたが一番困っていること(主訴)はなんでしょう?それは、いつ頃から気づいたか。痛みや不快感は、だんだん強くなっているのか、変わらないのか、それとも良くなったり悪くなったりするのか、といったところに注意してみてください。

★ 治療をせずにそのままにしておくとどうなるの?
子宮内膜症は、女性ホルモン(エストロゲン)に依存しているので、閉経までは進行すると考えられます。他の臓器と癒着を起して不快感や痛みが増したり、不妊の原因となる可能性もあります。
逆に、痛みなどの自覚症状も少なく、妊娠も希望されないのであれば、経過観察で様子をみることもできます。ただし、チョコレート嚢胞と診断された場合は、ごく稀にがん化するケースがあるので、嚢腫が大きい方や、CA125(腫瘍マーカー)が高値の方は注意が必要です。
治療(詳細はhttp://www.clinica.jp/?post_type=medical&p=223)は、症状や閉経までの年数、妊娠希望の有無など、医師とよく相談して決めましょう。

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