Vol.52 2012.04.02 ひなげし

 

英名はポピー。
栽培の歴史は古く、
紀元前、エジプト王朝の墓の壁画に
描かれていたそうです。

ところ変わって、古代中国では、
楚の項羽が愛した、虞美人の
墓のそばに咲いたといわれ、
漢名は虞美人草。

日本で「虞美人草」といえば、
夏目漱石の小説が有名ですね。
新しい小説の題名を何にしようか
と考えあぐねていたとき、
散歩中に買った鉢花の名を
植木屋さんに教えてもらって
「これはイイ!」と決めたとか。

印象派の画家モネの「ひなげし」。
モデルは妻のカミューと息子のジャンです。
丘の上にいた親子は、
ひなげしの美しさに見惚れて
モネのすぐそばまで来てしまいました。

モネは時間の流れのまま、素直に
手前にもふたりを描いたのでしょうか。
ほのぼの幸せを感じる作品ですね。

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