Vol.57 2012.10.01 閉経後に急増する卵巣がん

★ 発病年齢は50~70歳がピーク
2008年の厚生労働省統計では、女性特有のがんの死亡者数は、
乳がん12,000人、卵巣がん4,600人、子宮頸がん2,500人、子宮体がん1,700人です。

卵巣がんは子宮がんよりも死亡者数が多く、発病年齢は50~70歳がピークです。
1年間に約8,000人が発病し、発病者はここ30年で3倍以上増加し、現在も増え続けています。

★ 死亡率が高い卵巣がん
卵巣がんは乳がんや子宮がんに比べると、進行が非常に速く、発見時には7割の方がすでに
進行性がんとなっています。初期にはほとんど症状がないため、女性特有のがんの中では、
死亡率第1位が卵巣がんです。また、卵巣に発生した子宮内膜症が、悪性化して卵巣がんに
なることもあるので注意が必要です。

★ 卵巣がん検診は経膣エコー検査
卵巣がん早期発見の検診法は、経膣エコー検査(超音波検査)です。
当院では子宮がん検診の際に、同時検診を推奨しています。
短時間の検査で、痛みもありません。

卵巣がん検診は、40歳以上の方にはぜひ受けていただきたい検診ですが、卵巣がんの中には
若年者に発病するタイプもあるので、子宮筋腫などの検診もかねた経膣エコー検査は全ての
方に推奨しています。


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