vol.63 2013.03.04 物忘れの予防・脳トレ

パッと見るとひとつのかたまりのようですが、脳は異なった機能を持ついくつかの領域に分かれています。
大きくは、大脳、小脳、脳幹とよばれる三つの部分にわかれます。
人間として特徴的なのが大脳で、さらに前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉の四つに分かれています。
前頭葉のなかの「前頭前野」は脳のほかの領域を制御する、もっとも高次な中枢です。
ちょうど額の裏側にあって大脳皮質の約30%を占めているんですよ。

記憶には海馬がつかさどる一時的な記憶(短期記憶)と長期記憶があります。
昔のことは鮮明に覚えているのに、つい今のことをすっかり忘れてしまうのは記憶するところが
違うんです。一時的な記憶で命にかかわる重要なことやインパクトのあることは長期記憶へ整理
されて保管されますが、なんでもないことはどんどん削除されるみたいです。
一時的な記憶を忘れないためにはイメージが大切!

脳は年齢とともに老化していきます。物忘れや記憶力の低下、うっかりなどは脳細胞が加齢で
減っていくことから起こるといわれています。ですが・・脳もトレーニングできるんですよ。
特に前頭前野を常に刺激して、活性化させることが大事!脳を健康に保てるんですよ。

特別なことをしなくても、普段の生活でも脳トレができるので身近なことから始めましょう。

いつもやってる脳トレ
意外と知らず知らずに脳トレやっているんですよ。

○誰かとおしゃべりをする。
人とコミュニケーションをとることは、脳をとても活性化します。声を出す、言葉を考える、
相手の顔色をみる、など脳の広い分野を使います。

○料理をする。
メニューを考える、料理の手順を考える、味付けを考える、など創造的作業で作業状況を
考えることで脳を活性化します。

○お買い物の時に合計額やおつりの計算をする。
簡単な足し算や引き算をして、レジで検算することで脳が活性化します。

○電話番号や人の顔を覚える。
電話番号や数字を語呂合わせでおぼえたり、人の顔の特徴的な部分や有名人をイメージしておぼえると
以外に忘れません。

こんなことプラスしてさらに脳トレ
より脳を活性化するために、普段の生活にちょっとプラスしてみましょう。

○新聞や本を音読する。
いつも黙読しているものを、声を出すことで脳が活性化します。
新聞の短い記事や〇〇新聞の天声人語だけでもよいですよ。毎日続けることが良いようです。

○ジョギングなどの運動を続ける。
ゆっくり歩くよりジョギングがおすすめ。

もちろん、エクササイズは必ずしもジョギングである必要はありません。
有酸素運動の水泳、体操、ヨガなど、最大酸素消費量を増やしながら
楽しく続けられるエクササイズでもよいですよ。
黙々と運動するより、何か考えながらのほうが前頭前野が活発になるようです。
室内のウオーキングマシンより景色を楽しみながらジョギング!

○イメージしながら指先を動かす。
ピアノやギターなど楽器を弾くことや、習字、集中して絵筆を動かすことで脳は活発になります。
頭の中でイメージすることで短期記憶がものすごく向上し、老化予防にもなるようです。
絵はちょっとね・・と言われる方にはぬりえをおすすめ。大人のぬりえ流行りましたよね。
できることからトライしてみましよう。

 

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