古くは万葉集にも詠まれたあじさいは、日本古来の花。
万葉人の時代に咲いていたのは、ガクアジサイで、
装飾花とよばれる、周囲の花びらだけが開く種類です。
野に自生する花姿は素朴でしっとりとした風情がうかがえます。
その後、千年余のときを経て幕末から明治にかけヨーロッパに渡ったあじさいは
品種改良され、ピンクや濃青色など彩りも豊かに、より華やかな花姿となって里帰りをします。
これがいわゆる西洋アジサイです。
いまでは花びらが八重になったものなどさらに品種が豊富になりました。
雨の日はのんびり傘をさしかけ、あじさいたちのおしゃべりに耳を傾けてみてください。