vol.67 2013.07.01 食品添加物 とうふ

とうふにはどんな食品添加物が入っている?
豆腐は大豆を水に浸し、砕いて「呉(ご)」を作り、
煮沸して豆乳とおからに分け、その豆乳を凝固させると
でき上がります。大豆から豆乳を作る過程で激しく泡が
出ますが、泡を消すためにほとんどの業者は消泡剤を使
っています(消泡剤を使わないとうふ作りには手間がか
かるそうです。泡がたたない設備で作られているところ
もあるようです。)
凝固剤(必ず必要)
1塩化カルシウム:海水に含まれる物質で、水に溶けやすく、凝固の速
度が速いのが特徴です。主に油揚げ、凍り豆腐に使われています。
2塩化マグネシウム:塩化カルシウム同様海水に含まれる物質で、世間
で、よく聞くにがりの成分です。塩化マグネシウムは水に溶けやすく速
効性があるので凝固に技術がいる物質です。
3グルコノデルタラクトン:でん粉を材料として作られている物質です。
豆乳に均一に溶けるため絹ごし豆腐を作るのに適した物質です。
4硫酸カルシウム:天然は石膏から出来ている物質ですが、最近は化学
的に合成されたものが使われています。水に溶けにくい性質と凝固作用
が遅いために滑らかで弾力がある豆腐が出来上がります。
5硫酸マグネシウム:海水、鉱水に含まれる物質です。豆腐の凝固作用
以外に医薬品として便秘薬などにも使われている物質です。
※天然ニガリを使った場合の表記は「塩化マグネシウム含有物」とか
「粗製海水塩化マグネシウム」
という表記になるようです。

消泡剤
1高酸化油
廃油に灰などを混ぜたものを
2グリセリン脂肪酸エステル
食用油脂とグリセリンを反応させて造ったもので、乳化剤として広く用
いられているものです
3シリコーン樹脂
珪石を構成するケイ素が主成分です。
※現在は2・3が使用されることが多いようです。

これらの消泡剤は、食品衛生法で、加工中に消滅または最終食品に
残っても微量な「加工助剤」として扱われています。そのため、原材料名に
消泡剤と記載していない会社がかなり多いのでパッケージに「消泡剤無添加」
や「消泡剤不使用」などと書かれていない物は消泡剤を使っていますので、ご注意を!

いろんなとうふが売られているので、どんな凝固剤が使われているのか、
消泡剤が使われているのか原材料表示を見てくださいね。

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