vol.68 2013.08.05 「がん」と「寝たきり予防」の検診

 

「検診の目的」

検診には2種類あります。1つは乳がん・子宮がん検診など、がんの早期発見を目的とした検診。もう1つは、血栓症検査や骨粗しょう症検査など寝たきり予防を目的とした検診です。

「女性の発がんリスク」

日本人の死亡原因の1位、がん死亡は交通事故死亡の100倍近い年間約36万人です。
日本人が生涯にがんになる確率(生涯危険)は、男性で2人に1人、女性では3人に1人です。

2007年の女性の発がんトップ3は、乳房・大腸・胃です。
40歳以下では、子宮頸・乳房・卵巣・大腸・胃・子宮体の順で女性がんが多いことが特徴です。
女性がんの年間死亡者数は2万人超(乳房12731、卵巣4705、子宮頸2737、子宮体2034)、
女性がんの生涯発がん危険は約7.8人に1人になっています。
ただ、日本人の乳がん子宮がん検診の受診率はともに20%台で(欧米では70~80%)、
卵巣がん検診の意識も低いのが現状です。

「寝たきりのリスク」

厚生労働省の高齢社会白書によると、要介護状態の日本は、65~74歳45万人(3.0%)、
75歳以上288万人(21.6%)人です。女性の要介護原因は、脳血管疾患(17%)・関節疾患
(16%)・高齢による衰弱(15%)・認知症(15%)・骨折転倒(11%)の順で、
全体の約8割を占めています。

「検診の重要性」

以上の統計から、女性がん検診や寝たきり予防検診として血栓症・骨粗しょう症検査は特に重要で、
当クリニックではこれら全ての検診のあり方を真摯に考え、実践しています。

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