皆さんは妊娠中にモーツアルトを聞きましたか。「胎教」という言葉を知っている方は多いと思います。最近はあまり話題に上らなくなりましたが、ブームのように熱心に胎教を実践される方が多い時期もありました。皆さんは胎教をどんな風に感じていますか。
一般に、早ければ妊娠5週後半には胎児の心拍を超音波で確認できます。この頃は胎児の様々な臓器が形成されてゆく発生の時期です。12週の頃、胎児は頭 からお尻までの長さが5-6cmになり、発生の時期から発育の時期に移ります。この時期を過ぎれば胎児の聴覚器官も形成され、お腹の中で音を聞いていると 言われています。モーツアルトが赤ちゃんにとってどんな効果をもたらすのか、その答えは永遠になぞでしょう。
生まれたばかりの赤ちゃんを観察して見て下さい。赤ちゃんの体型と大人の体型を比べて一番の相違点はどこでしょう。生まれたての赤ちゃんは3-4頭身で す。もし、4頭身の大人を街中でみかけたらびっくりしますね。生まれたての赤ちゃんは身長に比べて頭部が大きく、脳の重量を大人と比べると、その比率は他 の臓器と大きく異なります。脳の神経細胞の発達をみても、生後1-2年で大人と同じくらいになります。この頃は記憶力も人生のピークで、3歳以後にはすで に緩やかな低下が始まるといわれています。皆さんはいくつの時の記憶を憶えていますか。3歳から5歳くらいの頃の記憶が一番古いでしょうか。逆行性催眠法 で過去の記憶をたどっていくと、出生前の記憶を持っている方もいるそうです。
3歳までの乳幼児はみんなエスパー(超能力者)なんです。大人の常識では推し量れない能力を持っているといわれています。加齢とともに社会常識が身につ き、常識という大人社会の概念で子どもたちを判断します。現在の自分を基準に、2歳の子どもならこんな程度、3歳ならこれぐらい、と。そして知らず知らず に自分の価値観の枠の中で子どもたちを育て、その枠から大きく飛び出せる子どもたちの可能性を自ら摘み取ってしまいます。3歳を過ぎると子どもたちの特殊 能力は失われていくそうです。
私たちの常識にとらわれず、「小さな子どもはみんなエスパーなんだ」という目で今日から我が子をみてみましょう。きっと不思議なことが見えてきますよ。もしかしたら、あなたの子どもが第二のエジソンやアインシュタインなのかもしれません。