セカンドオピニオンとは
最近、『セカンドオピニオン』という言葉をよく耳にします。直訳すれば、「2つ目の意見」です。例えば、婦人科検診で「子宮筋腫」と診断され、医師から手術を勧められたとき、あなたならどうしますか。あなたがその医師の人柄や能力をよく知り全幅の信頼を寄せているならば、その医師の治療方針に何の疑問も持たずに手術を受けるかもしれません。しかし、初めて受診した病院で、初対面の医師から手術を勧められた場合、他の医師の意見も聞いてみたいと思いませんか。つまり、『セカンドオピニオン』です。
確かに、同じ疾患でも医師によって治療方針が異なる場合はよくあります。
悪性疾患や虫垂炎などの炎症性疾患では、放置すれば命にかかわるため治療法は限定されます。
ところが「子宮筋腫」などの良性疾患では、筋腫の大きさ、生理痛や出血量などの自覚症状、貧血の程度、今後の妊娠希望の有無、患者さんの年齢や閉経までの期間、患者さん自身の希望など様々な要素を配慮して今後の治療方針を決めなければなりません。「Aクリニックでは手術を勧められたが、B病院では経過観察だけでよいと言われた」こんな経験をお持ちの方もおられるでしょう。
大切なことは、「自分自身が疾患の状況を正しく理解し、自分に適した治療法を選択するのは自身である」という姿勢です。
医師として「スペシャルジェネラリスト」を志す
現代医学の診療内容や医療機器は日進月歩、その中で産婦人科医師あり方は、大きく2つに分かれます。1つは、婦人科検診や気になる症状を手軽に相談できる家庭医(ジェネラリスト)です。もう1つは、がん治療・腹腔鏡手術など、細分化された特殊治療を行う専門医(スペシャリスト)です。
当クリニックの中野司朗は、12年余りの済生会奈良病院・産婦人科部長時代に総数2116件の婦人科手術を執刀し4712名の分娩を手がけています。
これらの豊富な臨床に裏付けられた経験と、気軽に相談できる家庭医のスタンスで、専門的な判断のできる「スペシャルジェネラリスト」として、治療方針に迷われている患者さんに、気軽に婦人科領域の『セカンドオピニオン』を相談できる場を提供いたします。
『セカンドオピニオン』を希望される方へお願い
診療予約されても、その日の診療内容で待ち時間が長くなってしまうことがあります。
『セカンドオピニオン』を希望される方は、診療時間の最後に来院いただければ、比較的ゆっくりお話を聞かせていただけます。
電話予約の際、「診療時間の最終を予約希望」の旨申し出てください。
ご配慮よろしくお願いいたします。