子宮頚部(子宮の入口付近)にできる子宮頚がんの病因のほぼ100%が「HPV感染」です。
人に感染するHPVは約100種類(遺伝子型で分類)ありますが、子宮頸がんの病因になるHPVは約15種類で、「発がん性HPV」と呼ばれています。頸がんの病因として多い順に16型・18型・52型・58型・33型・31型・35型で、特に16型と18型の2種が日本人子宮頸がんの約60%を占め、さらに20代30代の子宮頸がんでは70~90%を占めると推測されています。
発がん性HPVに感染しても、ほとんどは一時的で90%は2年以内に自然に排除されますが、感染が持続した方の一部が子宮頸がんへ進行します。