分子整合栄養医学、聞きなれない方が多いことと思います。分子整合栄養医学は、ノーベル化学賞と平和賞の2つのノーベル賞を受賞したライナス・ポーリング博士が提唱した医療の新しい方向性を示す造語です。
十分な栄養素を摂取することで体の中の分子を至適濃度に保ち、結果さまざまな生体機能が向上し、自然治癒力を高めることで病態を改善する革命的な方法論です。
例えば、血液検査でGOTやGPTはご存知ですね。肝炎などで肝臓に炎症があれば上昇する酵素です。正常値はおおむね5-40程度で、高値の場合には肝炎や脂肪肝などが考えられます。
では正常範囲で低値の場合はどのように判断すればいいのでしょうか。生理が順調にある成人女性では、GOT20・GPT10程度の方は非常に多くみうけます。現代医学的には正常値ですが、分子整合栄養医学的には、B6ビタミン欠乏と診断します。詳しい説明はこのHPの分子整合栄養医学の項目にありますのでここでは割愛しますが、B6ビタミンの働きの1つにブドウ糖からのエネルギー産生の補酵素があり、B6ビタミン欠乏では疲れやすい・だるいなどの体の不調がでてきます。
当クリニックでは、通常の血液検査を分子整合栄養医学的に分析し、栄養指導やサプリメント指導を行っています。